2024年2月の記事一覧

3年生最後の授業

3年生の授業は、今週で終了になります。来週からは、学活や球技大会、卒業式の練習になります。

そこで、今週は、3年生の授業風景を中心にお伝えします。

まず、音楽の授業。卒業式で歌う歌の練習をしていました。男子生徒は力強く、女子生徒は柔らかな歌声。卒業間近の3年生の歌声には、3年間の成長や様々な思い出がぎゅっと詰まっているようで、また、選曲した曲の歌詞はこれまでのみんなに寄り添っているようで、胸が熱くなります。

次は、美術。ステンドグラスで卒業制作をしていました。どの作品からも、表現したい思いやわたしはここにいるという存在感が伝わってきます。デザインした絵に光に透かすと、キラキラ輝きます。とってもきれいでした。3年生の未来のようです。

全員が仕上がったら、写真をブログにアップします。

 

1年生 技術科の授業

1年生は、木材加工の授業で、「部屋に使えるもの」をテーマに、棚を作っています。

何に使うかという目的を考え、強度、高さ、仕切りの付け方等を設計しました。

そろそろ仕上げの段階でした。作った感想を聞くと、「のこぎりで木を切るのがむずかしかったー。」と言う生徒もいました。自分で作った作品は、世界でたった一つです。大事に使ってほしいなと思います。

 

ようこそ!先輩~石盛町の織工房「風美舎」の澤田勝さん来校~

来校してくださった澤田さんは、森田中学校の卒業生です。外部の方による授業は、出前授業やゲストティチャーと言われたりしますが、タイトルを『ようこそ!先輩』としました。

澤田さんのお仕事は、織布工。カラミ織りによる、お坊さんの法衣生地や法衣織物の織布技能に卓越し、今年度の優秀技能者として福井県より表彰されました。

ご自分が作った『もの』を実際見せて、自分がやってきたことを伝えたいという思いをもってくださり、授業を引き受けてくださいました。

澤田さんの話から、織物の糸のことや、昔戦争でパラシュートに使われたり、車に装備されているエアバックに使われていたり、石油が原料の合成繊維でユニクロのエアリズムが開発されたり、炭素で作られた繊維で車や飛行機の機体が作られたりしていることなど、織物の活用例なども分かり、繊維は多様で、その可能性は宇宙まで広がっていることを知りました。中には、陸上選手だったカール・ルイスが世界記録を出したときに履いていたシューズまで紹介してくださいました。

カラミ織りをしている人はあまりいません。澤田さんは、カラミ織りの仕事をとても長く続けておられます。作られた法衣は、お寺の多い京都で使われることが多いのですが、京都で商売をするのは、簡単なことではないそうです。しかし、澤田さんの技術は非常に信頼されていて、このことこそが長く仕事を続けることができる所以です。

今日紹介してくださった技術の一つの、モアレ模様。モアレ模様は布が重なってできる縞、干渉縞(かんしょうじま)のこと。繊維だけでなく写真や印刷でできる干渉縞は、あまり好ましくないものとされています。しかし、澤田さんは、逆転の発想で、この縞をデザインとして活用します。作られたのが、看板やインテリア照明。とても幻想的で素敵でした。生徒から、「進路でデザイン科に進みます。モアレ模様を商品にできた発想がすごいです。この発想力はどのように高めますか。」という質問があり、「展示会などいろいろなものを見て、勉強し、自分は何をしたらよいかを考えました。モアレ模様はだめという考えがありましたが、逆に活用できるのではないかと思いつきました。いろいろなものに触れるのが大事です。」というアドバイスをいただきました。ありがとうございました。

 

本番!立志のつどい

今までの自分を素直な気持ちで振り返り、これからの生き方、進路を考える立志のつどい。

つどいは、先人調べチーム、進路調べチーム、地域調べチーム、学年調べチームによる発表と学年合唱がありました。

先人調べチームは、憧れに人アンケートをし、名言の紹介をしました。憧れの人の中に、お父さんやお母さんもあり、素敵だなと感じました。橋本左内先生と啓発録についての発表もありました。そして、一人一人が考えた啓発録の紹介もありました。

進路調べチームは、これから社会で求められ力を知るために、かゞみやの社長さんや丸岡高校の先生を招いて伺ったお話の紹介や職場体験で学んだことを発表しました。

地域調べチームは、1,2年の総合で学んだことを発表しました。森田地区をスタートに金沢、敦賀で調べ学習を行い、新幹線が通る福井の未来について考えたことを伝えました。

学年調べチームは、自分たちの学年をよくするために強みと弱みを分析し、学年目標を考えました。目標を立てた理由と、目指す姿を具体的に示しました。真の仲間となり、学校を引っ張り支えることや、さらに進路選択、決定に向けての覚悟や決意を感じました。

そして、学年合唱。選んだ曲は、Mrs.GREEN APPLEの「僕のこと」。初めて聴く2年生の全員合唱に、心が震えました。ここまでしっかり歩み、成長してきたことがこの歌で伝わってきました。

「これからみんなが通る道」~講師山村さんのお話を聴いて~

 1年生の総合では、山村さんという講師の方を招いて、進路と未来の社会についてのお話を聴きました。

 まず、生徒は今までの総合の学びの軌跡を山村さんと確認しました。1年生が中学生レベルとして掲げている「進路決定できる・計画的に活動できる・発表できる」という目的を今回の活動で実現するためです。生徒は、メモをとって熱心にお話を聴いていました。

 1つ目の進路についてのお話では、現代が予測不可能な社会のため、1年生から社会に出る準備をして学ばなければならないことを確認しました。中学生の間に、進路を決めることが重要であり、将来のなりたい自分のために何を何のために学ぶのかを明確に決めることの大切さを学んでいました。

 2つ目の未来の社会についてのお話では、これからは人生100年時代、人口減少、AIの進出の3つの大きな変化が起こり、学び方・働き方が変わっていくことを学びました。これからの時代は、知識を活用することが求められ、日々自分をアップデートして知識を活用していくために、学校の授業を受けるのだと気付いていました。

 山村さんのお話の後は、グループになって、100歳までの人生を、人生のモチベーションを基準にして計画する活動しました。グループごとに、100年の人生の中で起こる出来事を思い描きながら、和気あいあいと人生を計画しました。

 最後は、全員の前で計画した人生を発表しました。山村さんからは、「人生を計画することは難しかったかもしれないけれど、自分自身をしっかり見つめて、社会に求められるスキルを理解しておくことで、人生を計画することはもっと楽しくなる」という言葉をいただきました。