2023年12月の記事一覧
森田中 人権集会開催
2023年は今日から、12月10日(日)まで人権週間です。本校では、今日、人権集会を開き、人権について全校で考えました。
今年のテーマは、令和5年4月に施行された『こども基本法』です。学校は、生徒に、「みんなはこども基本法で守られている」ことやその法律の内容を伝える義務があります。全校でこの法律について共有できたことが生徒の人権を守る第一歩になったと感じます。
人権担当の先生から、こども基本法について、クイズ形式で説明がありました。
最初のクイズ、「こども」の定義は、18歳以下である、○か×か。意見は半々に分かれました。答えは、18歳以下とは決められていない。成長の段階にある人、まだサポートが必要な人を「こども」と定義しているという説明がありました。
他には、大切な基本的人権が守られることや、誰にも差別されないこと、大事にされること、生活が守られ愛され、保護される権利が守られること、そして、意見が言えたり、意見を伝えたりする活動に参加できる権利があることが分かりました。
これまでの森田中学校の活動を振り返り、生徒会で取り組んだ、学校祭での、お互いのよさを伝え合う『褒め褒め大作戦』はお互いの人権を認め合う活動だったことや、ヘルメットの自由化では、命を守るためにヘルメット着用を徹底するねらいもあり、さらに、生徒の意見を反映させたことで、ヘルメット着用の意欲を高める思いがあったことが伝えられました。
いろいろな場面で、みんなの人権を守る活動が行われていることを、人権という視点から振り返ることができました。この後は、みんなの意見を伝えることのできる森田箱を設置するお知らせや森田地区のために自分たちができることを考える時間をもち、自分の人権だけでなく、同じ地区で生活している方々の人権を大切にする活動を考えることにつなげました。
生徒から、「こども基本法は、子どもの意見を聴いたり、取り入れたりするいい法律だと思いました。自分の意見をちゃんともって、発表したいと思います。そして、今よりもこども達が過ごしやすくて住みやすい森田にしたいなと思いました。」「地域をよりよくするためにも、意見を言える機会があったら、しっかり考えて言えるようにしたいです。ヘルメットの自由化は、休日でも付けてもらえるために考えられたことを知って、実行したいと思います。」という感想がありました。
1年道徳 心地よい聴き方を考えよう
1年生の道徳の授業では、ポジティブ教育にあるプログラム「ピア・サポートトレーニング」の中の『心地よい聴き方を考えよう』に取り組みました。
最初に、担任の先生から、ピア・サポートは仲間を助けることで、トレーニング(仲間づくり、困っている仲間の話を聴く、仲間同士で問題解決を行う)を通して、ピア・サポートする力を付けていくというお話を聞きました。
今日の課題は、「心地よい聴き方を考える」です。3つの聴き方の演技、最初の聴き方は、相手の言っていることをスルーしたり、話している人の顔を見ず、よそ見したりしながら聴く演技、二つ目は、あげ足をとったり、失礼な言い方で反応したりする演技、三つ目は、うなずきながら、時には相手の言っていることを繰り返して丁寧に聴く演技の動画を見て、感じたことを発表しました。腕を組んで聴く態度や相手をいらだたせるような反応、相手の行為に対して失礼な返答をする様子に気付いて発表していました。
先生から、漢字の「聞く」と「聴く」の違いについて、漢字のつくりをヒントにしたクイズが出され、生徒は二つの「きく」の違いを知りました。「聴く」の漢字の中には、耳、目、心のつくりがあり、中でも心が大切という話がありました。
次に、班になって、三つの聴き方を体験したり、その演技を観察したりする活動を行って、心地よい聴き方について考えました。感想は、タブレットのロイロノートを使って書きました。この後、感想を交流します。
相手を大切にする心は、態度で伝わります。相手を大切にすることは、相手の話を丁寧に聴くことで、相手の思いを理解することです。心地よい聴き方を上達させて、ピア・サポートできる力を付けてほしいと考えています。