校長からのメッセージ

<5月>

4月の友愛をベースに、5月は生徒同士、生徒と先生が「信愛」し合い、

より深くつながっていく。

校外学習、修学旅行の取組を通して、「活気」ある学級、学年をつくっていこう。 

<4月>

桜が咲き誇る4月。

新しい環境で新しい友と夢や目標をもって、高みをめざして取り組んでいこう。

「友愛」を胸に。友愛いっぱいのクラスに「和気」の精神が宿る。

 

令和6年度1学期始業式挨拶(2・3年生対象) 

 いよいよ、今日から令和6年度の学校生活が始まりました。森田中学校にとっては78年目の第一歩が本日です。今年一年間どんな学校文化と歴史を刻んでいくのかを想像すると胸が高鳴ります。

新3年生の皆さん、いよいよ最上級生となりました。この一年間の森田中学校の校風を創るのは3年生です。下級生に立派な後ろ姿を見せて、手本を示して、引っ張ってください。

新2年生の皆さん、森田中学校に入学してもう一年が経ち、先輩と呼ばれる学年になりました。一年後に最上級生になることを意識して、いろいろなことを学んでください。

 先週の桜マラソンの際には、吹奏楽部をはじめとして、卓球部やサッカー部、第1学年だった実行委員など、多数の団体が桜マラソンを盛り上げようと取り組んでくれました。
 吹奏楽部は3時間近く演奏して大変だったろうし、体育祭の応援パネルを掲示する際も、安全性を考えて設置するのが難しく大変でした。また、始めはなかなか声を出しての応援が恥ずかしかったですが、徐々に慣れて3時間近く、ずっと応援することができました。これは、応援されている側のランナーが私達の応援に拍手をしてくださったり、ハイタッチをしてくださったりして互いの健闘をたたえ合うwinwinの取組になったためできたことと感じています。

 何かに取り組む際、そこには人と人の関係があります。今回の桜マラソンの取組では、共に協力して「チーム森田中」として人と人の関係。応援する人と応援される人との関係。そこには優しい「ふれ合い」があり、幸せな空間や時間が生まれたと考えます。でも「ふれ合い」が「摩擦」に変わるときもあります。思いの度合いが違ったり、向かうところが違ったり、強制されたり、反対に無視されたりすると、きれいに回っていた社会という歯車も摩擦によってうまく回らなくなることがあります。そんなとき、大切なのは油を差して摩擦をなくしてやることが大切です。まさに油を差す行為が、周りにいる多数の友だちの優しい一言です。

 優しい言葉の連鎖が、優しい人間関係を構築し、優しい森田中学校を創造していきます。

 昨年度、私は気持ちを大切にしてきました。今年はその気持ちの中でより具体的に「愛」を大切にしていきます。4月は「友愛」旧友を大切にし、また新たな友をつくっていってください。仲間のよいところを認め合いながら、互いに高め合ってほしいと思います。

 本日、クラス替えが発表されます。先生方が皆さん一人一人のことを考え、どれだけの時間議論し合ったか皆さんの想像を軽く超えています。

昨年度も言いましたが、皆さんがそのクラスになったのは、ちゃんと理由があります。そしてそのクラスでの役割もちゃんとあります。しっかり新しいクラスの一員として自分は何をしていかなければならないの考えてみてください。

 皆さんにとっては、偶然集まった仲間かもしれません。僕と君の2人が同じクラスになる確率は5分の1かもしれませんが、3人が同じクラスになる確率は25分の1なんです。10人だと1,953,125分の1なんです。だから、29人、30人がそのクラスになった確率は天文学的数字で、もう奇跡なんです。運命なんです。その仲間を大切に思いながら生活していってください。誇れるクラス。誇れる学年。誇れる学校をみんなの思いで、創造していきましょう。

この1年間の新たな物語の始まりにワクワクが止まりません。
皆さんの大いなる活躍を期待して、始業式のお話を終わります。

 

令和6年度入学式式辞

 今年の桜は 先日の桜マラソンの疾走と共に開花宣言が福井市内を走りました。今は皆さんの入学を祝うかのように 至る所で 咲き誇り 校歌の冒頭の一節にもあるような さわやかに はれやかに 暖かい春を 連れてきてくれました。この佳き日に 令和6年度 福井市森田中学校 入学式を挙行するにあたり PTA会長のご臨席を賜り 盛大に開催できますことを 大変 嬉しく思います。ありがとうございます。
 
 さて 今日から 森田中学校で 新しい生活を始める 165名の 新入生のみなさん ご入学 おめでとうございます。入学に当たり みなさんに 森田中学校に受け継がれている 4つの言葉を紹介します。
この4つの言葉は すべて気持ちの「気」という漢字がつく二文字の言葉で 森田中学校の生徒が こうなってほしいという願いが込められており これまでずっと受け継がれています。後ろに掲げられている4つの言葉です。

 1つ目 「活気」です。 自分でめあてをもち それに向かって 生き生きと取り組む生徒になってほしい という願いが込められています。

 2つ目 「根気」です。 自分の行動に責任をもち 最後まで粘り強く取り組む生徒になってほしい という願いが込められています。

 3つ目 「覇気」です。 進んで物事に取り組もうとする意気込みをもつ生徒になってほしい という願いが込められています。

 4つ目 「和気」です。 穏やかな雰囲気で 友達と仲良く学校生活を過ごす生徒になってほしい という願いが込められています。

 みなさんが 生き生きと 粘り強く 積極的で 友と手を取り合い 思いやりがもてる そんな森田中学校の生徒となるように これから行動してくれることを 願っています。

 新入生のみなさんは 今、紹介した「4つの気」のように 森田中学校77年間の歴史の中で 多数の諸先輩たちが 築き 受け継ぎ 残した伝統のバトンを 受け取り走り出しました。その伝統のバトンは 「森田中の誇り」であり「森中プライド」のかたまりです。 地域の方々も支え 応援してくれている 母校に対する願いやアイノカタチなのです。
 
 入学式に 卒業式の話をするのは おかしな話ですが ご存じの通り みなさんが 森田中学校の 最終ランナーであり 九頭竜中学校のトップランナーを務めるのです。九頭竜中学校の最初の歴史を刻む 第1回卒業生になるのです。伝統のバトンを受け取ったみなさん。これからの3年間、伝統を継承するだけでなく 昇り竜のごとく さらなる高みをめざし、3年後に始まる 九頭竜中 略して竜中伝説を常に描きながら 日々の学校生活を送っていきましょう。私たち教職員も 九頭竜中学校に 夢を描きながら 森田中学校がより「栄え、誇り高き母校」となるよう みなさんを応援し 支えていきたいと思います。

 最後になりましたが 保護者のみなさま 本日はお子さまのご入学 誠におめでとうございます。中学校の制服に身をつつみ 大きく成長した我が子をご覧になり 感慨深いことと思います。子どもたちは 自分で考え 自分で決めることが 少しずつ多くなり 自立の道を歩み始めます。しかし、その歩みはまだまだおぼつかなく 友や家族とぶつかったり、自分自身を否定したりと 思い悩むこともあるでしょう。しかし、それらすべてが成長の糧になります。叱咤激励しながらも 温かく見守り支えていただき 共に歩むことが お子さまの健やかな成長につながると思います。学校も 子どもたち一人一人を大切にし 自立した大人に成長していけますよう 教職員一同 最善を尽くす所存です。

 結びに 新入生のみなさんが 心身ともに 健やかに成長できますよう 保護者・ご家族のみなさまの 深いご理解と 温かいご支援をお願い申し上げ 式辞といたします。

 令和6年 4月9日
   福井市森田中学校 校長  髙間 祐治